まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
 テティウスの友人であるイヴェリアの父だ。彼の領地は、北からは距離が空いているものの、先日、テティウスが巻き込まれた迷宮変化の件が気になっているらしい。

「スピラー伯爵の提案もうなずけるものだな。調査の得意な冒険者に依頼を出そう」
「ですが、陛下。迷宮の結界は先日張り直したばかりで――」
「調査するだけなら、たいした手間ではあるまいよ。張り直しが必要ならば、その時点で対応できる者を選んでくれ」
「かしこまりました」

 反対した貴族もまた、ダモクレスの言葉におとなしくなった。
 たしかに、騎士団を派遣するのではなく冒険者に依頼するのであればそこまでの手間ではない。冒険者を雇える費用が捻出できるか否かが問題になるだけで。
 そして、シルヴァリア王国に関しては、費用の捻出については心配する必要はない。

「スピラー伯爵。領地の方はどうだ?」
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