まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
「おかげさまで、保護施設の子供達は元気になりました。今、他の保護施設で同じように土地を整備しているところです」

 スピラー伯爵家の領地では、子供達の保護施設の敷地を、畑に転換しているところだ。
 今まではそこまで考えつかなかった。いや、初めて知った。保護している教会の人達や子供達だけでほそぼそと畑を作っている施設もあったのだが、自分達が食べていくだけでやっとであることを。
 子供達のことは、人をやって監督させているから問題ないという認識だった。報告書を見ても不正は感じ取れなかった。
 それは、スピラー伯爵も同じだったのだろう。
 だが、実際に自分の目で見てみると、それが大きな間違いであったことを思い知らされる。子供達のところには、必要な物資が充分に行き届いているとは言い難かった。
< 199 / 347 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop