まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
客人に出されたのはクッキーである。礼儀作法に詳しくない冒険者なら、ナイフとフォークを使う菓子ではなく、手で食べられる菓子の方が気楽ではないかと思ったのだ。
「……こんなに上等のお菓子をいただいたのは、久しぶりだな」
と、苦笑したのはパーティーの槍使いレナータである。彼女は、元は貴族。かつては、「令嬢」として王宮に出入りできる身分であったらしい。
没落してしまった理由についてテティウスは知らないし、本人が話そうという気にならない限り掘り返さない方がいいと思っている。それは、冒険者達にとっては、暗黙の了解でもあるからだ。
「レナータ、おかし、もっていく? たびのとちゅう、あまいものはだいじ」
「よく知っているな、殿下。けれど、大丈夫だよ。旅の途中に食べるなら、ドライフルーツの方がいいんだ」
「こなごなになるから?」
「……こんなに上等のお菓子をいただいたのは、久しぶりだな」
と、苦笑したのはパーティーの槍使いレナータである。彼女は、元は貴族。かつては、「令嬢」として王宮に出入りできる身分であったらしい。
没落してしまった理由についてテティウスは知らないし、本人が話そうという気にならない限り掘り返さない方がいいと思っている。それは、冒険者達にとっては、暗黙の了解でもあるからだ。
「レナータ、おかし、もっていく? たびのとちゅう、あまいものはだいじ」
「よく知っているな、殿下。けれど、大丈夫だよ。旅の途中に食べるなら、ドライフルーツの方がいいんだ」
「こなごなになるから?」