まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
 ちょっぴり残念なのは、テティウスは、彼らのような気の置けない関係に交ざるには幼すぎること。膝の上でぱちぱちと手を叩き、アクィラを励ましておいた。

 ◇ ◇ ◇ 



 今日は、ユスティナとヘスティア九歳の誕生日である。
 招待客を多数招いてのお祝いは先日終えた。今日は、家族だけでのお祝いだ。

「お誕生日おめでとう!」
「ありがとう、皆」

 家族の言葉に、声を揃(そろ)えて返したユスティナとヘスティアは、スカートを摘まんで綺(き)麗(れい)な動作で頭を下げる。
 今日の二人も、それぞれ黄色と水色のドレスを着ている。髪飾りも、首につけたリボン型のチョーカーもお揃いだ。

「ヘスねえさま、ユスねえさま、おたんじょーび、おめでとうございます」
「可愛い……!」

 双子は、区別のつかない笑顔で両側からテティウスを抱きしめる。
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