まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
「わかりまちた」

 たしか、前世でも、ポニーより小さな馬がいたというのは何かで見た覚えがある。
 いくらテティウスが小柄とはいえ、そんな小さな馬に子供をのせてしまって大丈夫かという問題はあるのだが。こちらの世界には、小さくて頑丈な馬がいるのかもしれない。

「ふふ、そろそろおやつにしましょうか」

 そう声をかけてきた母は、五人も子供を産んだとは思えないスマートな美女だ。緩やかにウェーブを描く金髪を、きちんと結い上げている。
 娘達のドレスと似た形のドレスを身に付けているのだが、そうしているところを見ると母子ではなく姉妹に見えるほどだ。
 今日は家族だけでの誕生会なので、父も母も仕事は最小限。
 他国からの使者との面会だの、視察だのは子供達の誕生日にかからないよう配慮してスケジュールを組んでいる。
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