まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
 もちろん、それでは片付かないこともそのうち出てくるかもしれないけれど、今のところ、誕生日に邪魔が入ったことはない。
 母の前に、ホールケーキが出される。ホールケーキは、半分がチョコクリームで、半分が生クリームだった。

「ケーキ!」

 テティウスの目が輝く。
 王族だから、毎日おいしいものを食べてはいるが、甘いものは別腹だ。前世でもそうだった。

「最初に選べるのは、今日が誕生日の人よ?」

 母の手で、ケーキが切り分けられる。普段は使用人達がやってくれるのだが、誕生日の時だけは母が切り分けてくれるのもお約束だ。

「ユスティナはチョコレートケーキ、ヘスティアは生クリームのケーキだったわね」

 八等分されたケーキが、子供達の前に並べられた。
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