まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
 そういった人達は、外見は普通の人間と変わらなかったとしても、親の能力を受け継ぎ長命だったり、優れた能力を持ったりしていることが多い。きっとナビーシャの魔術の腕も、親から受け継いだものなのだろう。

「魔術師殿。では、知っていることを教えてもらえるか?」
「かしこまりました、陛下。シルヴァリア王家の方は、魔術の才能に優れているとお聞きしております。ですが、その能力の発現はあくまでもある程度身体が育ってから――そうでございましょう?」
「ああ、そうだ。その分、年齢を重ねるのは他の人間より少しゆっくりになるな」

 父の発言の意味がわからない。きょろきょろと視線を動かしたら、横からヘスティアが教えてくれた。

「魔力の多い者は、老化が遅くなる……と言われている」

 ヘスティアが学んでいる錬金術の中には、永遠の美を求めるものもあるというから、そのあたりで教わった知識なのかもしれない。

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