完璧御曹司の溺愛



 すると、悠斗から小さな言葉がもう一度。



「……じ…さボケ……」


 
 えっ!じさ…?
 

 じさボケ…?


「も、もしかして、悠斗、時差ボケ?」


 確かめるように言葉にすると、悠斗は俯いたままコクンと頷いた。


 そこで、理央はハッとした。


 そうだ!悠斗は今日、アメリカから帰ってきたばかりなんだった!


 日本に帰ってきてからすぐに学校に来て、私を裕太から守ってくれて、家まで送ってくれて、そのまま食事に誘われて……


 13時間も時差があるところから帰ってきた日に、こんなに沢山の事をして、倒れない方がおかしい。


 しかも悠斗はたった2日間しか向こうに滞在してない。


 身体が慣れる間もなく、すぐにまた、こっちに帰ってきたりしたから…?


「ごめんね。悠斗、疲れてるよね?気づかなくてごめん…」


「ん、大丈夫。でも、さっきまでずっと気を張ってたから、理央の部屋に来て安心してしまった…」


 元はと言えば、悠斗は私の為に帰ってきてくれたんだ。


 それなのに私は、自分の気持ちを告げる事しか考えてなくて…。

 
「そうだ!悠斗、私のベッド使って?迎えが来るまで身体を休めて?」


 そう、提案するも…


「やだ。このままがいい…」


 理央に抱きしめられている、今のこの状態がいいと、悠斗は甘えるように言う。


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