なぜか彼氏ができない
***
キャンプの日の夜。
俺はふと目が覚めてしまって、星空でも見ようとテントを出た。
そしたらみんなで焚き火をした場所の跡に、マギが座ってて——
「起きてたんだ」
ベンチに座ってたマギに声をかけた。
「なんか、寝れなくて。星がすごいよ」
「隣、座っていい?」
マギは「どうぞ」って言いながら少し右に寄って場所をあけてくれた。
「変なこと……っていうか、俺なんかに聞かれたくないことかもしれないんだけどさ」
「ん?」
「小林って、もしかして最近彼氏と別れた?」
「……」
マギは少し驚いた顔で黙ってしまった。
「あ、悪い。嫌だよな、やっぱこんな質問」
「ううん、大丈夫。っていうか、よく知らない人に聞いてもらうのって良いかも」
「よく知らないって。同期なのに」
「事実でしょ」
マギがクスッと笑ってくれて、俺はなんとなく安心したんだ。
「怖いんだって、私。強すぎて」
「強すぎ?」
「さっきの、バッタみたいな話」
俺は一瞬、バッタのことを思い出して眉をひそめる。
キャンプの日の夜。
俺はふと目が覚めてしまって、星空でも見ようとテントを出た。
そしたらみんなで焚き火をした場所の跡に、マギが座ってて——
「起きてたんだ」
ベンチに座ってたマギに声をかけた。
「なんか、寝れなくて。星がすごいよ」
「隣、座っていい?」
マギは「どうぞ」って言いながら少し右に寄って場所をあけてくれた。
「変なこと……っていうか、俺なんかに聞かれたくないことかもしれないんだけどさ」
「ん?」
「小林って、もしかして最近彼氏と別れた?」
「……」
マギは少し驚いた顔で黙ってしまった。
「あ、悪い。嫌だよな、やっぱこんな質問」
「ううん、大丈夫。っていうか、よく知らない人に聞いてもらうのって良いかも」
「よく知らないって。同期なのに」
「事実でしょ」
マギがクスッと笑ってくれて、俺はなんとなく安心したんだ。
「怖いんだって、私。強すぎて」
「強すぎ?」
「さっきの、バッタみたいな話」
俺は一瞬、バッタのことを思い出して眉をひそめる。