なぜか彼氏ができない
「ああいう時に、リンリンみたいなリアクションして欲しいみたいだね、男性は。そういう可愛げの無さがダメだって言われて振られちゃったの。二年も付き合ったのに」
マギは足元を見て「ふう……」って悲しそうなため息を漏らした。
「もっと早く言ってよねーって感じ」
それから、強がった笑顔。

「俺は全然そんな風に思わなかった。すげーかっこよかったし、正直ときめいた」

「何それー! 男女逆転してるじゃない!」
また笑ってくれたから、今度は嬉しくなった。

「男らしいとか女らしいとか、そんなんじゃなくてさ、いるよ、小林に合う相手が。男なんてこの星の数くらいいるんだから」
空には、都会では絶対に見えないような満天の星が輝いてた。

「リンリン、いい奴だね」
マギも空を見上げる。
「私はこの中から、私だけの星を見つけられるのかなー。ふふ」
その時のマギの横顔がすごくきれいだった。

「俺とかどう?」

「え?」

「あー、いや、相手が見つからなかったら」
「……見つからなかったら、か。いいね。私、料理できないから助かる。でもそれ、期限いつまで?」

「え? んー……こういう時ってあれだよな、三十歳になってお互い独り身だったら結婚しようってやつ」

俺の提案に、マギは「あるある」って言って笑った。

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