再会した航空自衛官の、5年越しの溺愛包囲が甘すぎます!
筧さんもこの基地で働く自衛官で、航空機の整備を担当しているそうだ。だから今日のイベントにも参加しているのだろう。
すぐに気付けなかったのは前回会ったときの彼が私服だったから。
今着ているのは整備士の制服だろうか。雰囲気ががらりと変わっている。
「悠翔には会えた?」
「それが、まだ……」
筧さんに尋ねられて首を横に振る。
悠翔も会場内のどこかにいるはずだけどまだ会えていない。
彼の制服姿を初めて見られると思って楽しみにしていたのに、このままでは会えずに終わりそうだ。
もしかしたら亮二さんなら悠翔の居場所を知っているかもしれない。そう閃いて声を掛けようとしたのだが、彼の視線は私の隣にいる明日香に釘付けだ。
「美羽ちゃん。こちらの方は?」
「友達です。付き添いで来てもらって」
私の紹介に明日香が「初めまして、高平明日香です」と頭を下げた。彼女に亮二さんのことも紹介する。
「明日香。こちらは悠翔の同僚の筧亮二さん。この基地で航空機の整備を担当しているの」
「それじゃあ筧さんも自衛官なんですね」
明日香の言葉に筧さんがハキハキとした声で「ハイッ!」と答える。そのあまりにも大きな声に驚いて、私と明日香は顔を見合わせる。
それからくすっと笑った。