再会した航空自衛官の、5年越しの溺愛包囲が甘すぎます!
悠翔いないかなぁと、きょろきょろと周囲を見渡すもののやはり姿は見えない。背が高いからすぐにわかりそうだけど、それらしき男性は見当たらなかった。
制服姿見たいなぁ……。
そんなことを思いながら歩いていると、「すみません」とうしろから控え目な声が聞こえた。
立ち止まって振り返り、小柄な女性が目に入る。
私と同年代か少し上くらいの年齢だ。
「突然すみません。少しお時間よろしいですか」
「は、はい……」
知り合いだろうか。でも、自衛隊のイベントに来るような知り合いはいないと思う。
「もしかしてあなたが秋村さんの彼女ですか」
「えっ」
どうして突然そんなことを尋ねられたのだろう。
困惑から目をぱちくりとさせてしまう。
「さっき〝悠翔の彼女〟と呼ばれているのを耳にしたので、秋村さんとお付き合いされているのかと思って」
筧さんに呼び止められたときだ。周囲が振り向くほど大きな声だったから。
「あ、はい。えっと、そうです。悠……秋村さんとお付き合いしています」
もしかして悠翔の知り合いの女性だろうか。そう思ったけれど、なんとなくそうではない気がする。
というのも、私が悠翔の彼女だと認めた瞬間、女性の視線が一気に鋭くなったから。