再会した航空自衛官の、5年越しの溺愛包囲が甘すぎます!


悠翔いないかなぁと、きょろきょろと周囲を見渡すもののやはり姿は見えない。背が高いからすぐにわかりそうだけど、それらしき男性は見当たらなかった。

制服姿見たいなぁ……。

そんなことを思いながら歩いていると、「すみません」とうしろから控え目な声が聞こえた。

立ち止まって振り返り、小柄な女性が目に入る。

私と同年代か少し上くらいの年齢だ。


「突然すみません。少しお時間よろしいですか」

「は、はい……」


知り合いだろうか。でも、自衛隊のイベントに来るような知り合いはいないと思う。


「もしかしてあなたが秋村さんの彼女ですか」

「えっ」


どうして突然そんなことを尋ねられたのだろう。

困惑から目をぱちくりとさせてしまう。


「さっき〝悠翔の彼女〟と呼ばれているのを耳にしたので、秋村さんとお付き合いされているのかと思って」


筧さんに呼び止められたときだ。周囲が振り向くほど大きな声だったから。


「あ、はい。えっと、そうです。悠……秋村さんとお付き合いしています」


もしかして悠翔の知り合いの女性だろうか。そう思ったけれど、なんとなくそうではない気がする。

というのも、私が悠翔の彼女だと認めた瞬間、女性の視線が一気に鋭くなったから。


< 30 / 120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop