再会した航空自衛官の、5年越しの溺愛包囲が甘すぎます!
「でも、私でいいの?」
「もちろん。というか、美羽以外に適任はいないだろ」
それは元カノだからという意味だろうか。
三年間は離れていたけれど、約二年付き合っていたのだから悠翔のことは理解しているつもりだ。
そういう意味で私以外に適任はいないと彼は言いたいのだろう。
うーん……と、考え込んでしまう。
うっかり口にした言葉だが、悠翔の力になりたいというのは本音だ。
彼が子供の頃からの憧れの部隊で思いきり飛べるようにサポートしたい。
私はもう悠翔の彼女ではないけれど、そんな私でも彼のためになれるなら……。
「わかった。悠翔のお母さんの前で婚約者のふりをすればいいんだよね」
たっぷりと考えた末に、私は大きくうなずいた。
悠翔と付き合っていた頃、彼のお母さんには一度も会ったことがなかった。
六月の食事の席が初対面になるけれどきっと大丈夫。
悠翔の力になれるなら全力で婚約者を演じたい。
「ありがとな、美羽」
優しく手首を掴まれて、ぐいっと引き寄せられた。
悠翔の腕が私の背中に回り、気が付いたときにはすっぽりと抱き締められている。