再会した航空自衛官の、5年越しの溺愛包囲が甘すぎます!
「ゆ、悠翔⁉」
彼の逞しい胸元に頬をくっつけながら戸惑いを隠せない。
三年振りに感じる悠翔の温もりに心臓がトクトクと早鐘を打つ。
「美羽のそういうところ好きだよ」
――えっ?
ふと聞こえた悠翔の声に胸がひと際大きく高鳴った。
今、好きって言われた?
いや、でもこれはそういう意味じゃない。
今でも私のことが好きというわけではなくて、婚約者のふりという提案を受け入れたことに対して、そういう決断を下せる私の性格を好んでいると悠翔は言いたいのだろう。
だから勘違いしちゃいけない。
こうやって抱き締められているのだって、お母さんからのしつこい見合い攻撃を回避できるかもしれないと思い、柄にもなく悠翔が浮かれているからだ。
とはいえ、彼にまだ未練を残している私にとっては不意打ちの抱擁は心臓に悪いからやめてほしい。
それなのに……。
背中に回っている悠翔の片手が離れて、私の頬をそっと包んだ。優しく目を細めて微笑む彼が私の顔を覗き込む。
「提案なんだけど、婚約者として母に紹介するまでは美羽のことをそういう風に扱ってもいい?」
「それって――んっ」