再会した航空自衛官の、5年越しの溺愛包囲が甘すぎます!
助手席に乗り込み、シートベルトをつけると、悠翔の車がゆっくりと動き出す。
今日はこれから水族館に行く予定だ。目的地まではしばらく車移動が続く。
「そのネックレス、まだ持ってたんだ」
ハンドルを握る悠翔の視線がちらっと私に向かった。
「俺が誕生日にプレゼントしたのだよな」
……覚えてたんだ。
右手でそっと首元に触れた。
付き合って一年目の私の誕生日に悠翔がプレゼントしてくれたのは、馬蹄をモチーフにし、小粒のダイヤがあしらわれた上品なネックレス。
悠翔と別れてからは一度もつけていなかったけれど捨てられずに大切に持っていた。
私の宝物だから。
「別れた恋人からの贈り物なんてとっくてに捨ててると思ってた」
悠翔の口元がふっと緩む。
触れていたネックレスから手を離した私は、彼から視線を逸らすように窓の外を見た。
「……捨てないよ。このデザインかわいいし、お気に入りだから」
悠翔から貰ったものだから取っておいたわけじゃない。そういうニュアンスを込めて素っ気なく答えてしまった。
本当は違うのに、正反対のこと言う私はかわいくない。