再会した航空自衛官の、5年越しの溺愛包囲が甘すぎます!
「そうか」
私の言葉を聞いた悠翔からくすっと笑う声がして、心臓をぎゅっと掴まれたように切なくなる。
嘘だよ。
本当は悠翔が初めてプレゼントしてくれたネックレスだから捨てられずに大切に持っていた。
今日だって付けてきたらよろこんでもらえると思って……。
そう素直に言ったら悠翔はどう思うだろう。
「ずっと俺と一緒にいてほしい」
ふと隣から聞こえた声にハッとなり、窓から視線を離して悠翔を見る。
ハンドルを握り、まっすぐに前を見つめる彼が静かに言葉を続けた。
「そういう思いを込めて恋人にプレゼントを贈るならネックレスがいい。そう教えてもらったから、美羽にそれを贈った」
穏やかな瞳でそう話す悠翔から視線が逸らせない。
……知らなかった。
彼がそんな思いを込めて私にこのネックレスをプレゼントしたなんて。
それほどまで強い想いを寄せられていたのに、私は彼と別れる道を選んでしまった。
なにも言葉を返せない私に気付いた悠翔が口元に笑みを浮かべる。
「つか、それけっこう高ったんだぞ。捨てられてたらショックだったけど、今も使ってもらえてるなら贈ったかいがあるよ」
きっと、先ほどの自分の発言で私を困らせているとでも思ったのだろう。
雰囲気を変えるため、悠翔はわざとらしくおどけた口調でそう言っているようだった。