悪女の涙は透明らしい
ザザッ━━━━━━━━━━
『奈緒。信じられねぇよ、なんで、なんでお前が…俺達のこと裏切ったのか!!』
いつものように集合場所の倉庫に行くと、異様な雰囲気とともに彼らが私を出迎えた。
幹部の中で特に仲が良かった真昼が、私の肩を掴んで怒鳴りつけた。だけど怒ると言うよりむしろ叫ぶような、悲壮な表情だった。
『ど、どうしたの。なんの話して…』
『しらばっくれるなよ!!』
怖かった。
いつも元気で明るくて、仲間想いの真昼から感じる異様な雰囲気と…敵意のようなものに。
ザザザッ━━━━━━━━━━━━━━
『俺たち、お前のこと本気で信じてたんだぞ』
『奈緒ちゃん・・・・・』
特攻隊長の大輔と、男勝りでカッコいい明ちゃんも今日はいつもと様子が違う。
『・・・・・何があったの』
『あくまで俺達の口から聞きたいと言うことですか?』
副総長で頭のキレる学が静かに私を見る。
その日の瞳に、いつもの温もりは感じなかった。