悪女の涙は透明らしい

ザザッ━━━━━━━━━━


『奈緒。信じられねぇよ、なんで、なんでお前が…俺達のこと裏切ったのか!!』


いつものように集合場所の倉庫に行くと、異様な雰囲気とともに彼らが私を出迎えた。


幹部の中で特に仲が良かった真昼が、私の肩を掴んで怒鳴りつけた。だけど怒ると言うよりむしろ叫ぶような、悲壮な表情だった。


『ど、どうしたの。なんの話して…』

『しらばっくれるなよ!!』


怖かった。

いつも元気で明るくて、仲間想いの真昼から感じる異様な雰囲気と…敵意のようなものに。



ザザザッ━━━━━━━━━━━━━━


『俺たち、お前のこと本気で信じてたんだぞ』

『奈緒ちゃん・・・・・』


特攻隊長の大輔と、男勝りでカッコいい明ちゃんも今日はいつもと様子が違う。


『・・・・・何があったの』


『あくまで俺達の口から聞きたいと言うことですか?』

副総長で頭のキレる学が静かに私を見る。

その日の瞳に、いつもの温もりは感じなかった。


< 26 / 37 >

この作品をシェア

pagetop