悪女の涙は透明らしい
手を伸ばして彼等の背中を掴もうとすると、突然地面が割れて世界が歪み出した。
ポツポツと降り出した雨に濡れ、やがてずぶ濡れになった身体にズキリと痛みが込み上げてくる。
ザザザザっ━━━━━━━━━━━━━━━
『ま、待って・・・・・ッ!』
パンッ
子気味良い音と共に目の前に無表情の花梨が現れ、次の瞬間彼女に頬を叩かれたのだと理解した。
真っ黒な世界で、花梨の口元が不気味に弧を描いた。
『ふふっ。ざまぁみろ』
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「奈緒っ!!」
ハッ────!!!
目を覚ますと、目の前には心配そうにこちらを見つめる影が2つ。