悪女の涙は透明らしい

手を伸ばして彼等の背中を掴もうとすると、突然地面が割れて世界が歪み出した。

ポツポツと降り出した雨に濡れ、やがてずぶ濡れになった身体にズキリと痛みが込み上げてくる。




ザザザザっ━━━━━━━━━━━━━━━



『ま、待って・・・・・ッ!』


パンッ

子気味良い音と共に目の前に無表情の花梨が現れ、次の瞬間彼女に頬を叩かれたのだと理解した。

真っ黒な世界で、花梨の口元が不気味に弧を描いた。


『ふふっ。ざまぁみろ』



□⋆。:゚・*◇:゚・⋆。⬛︎□⋆。:゚・*◇:゚・⋆。⬛︎


「奈緒っ!!」


ハッ────!!!


目を覚ますと、目の前には心配そうにこちらを見つめる影が2つ。


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