悪女の涙は透明らしい

「おい大丈夫か?めちゃくちゃうなされてたぞ」

「大丈夫、奈緒ちゃん?」


はぁ、はぁ…はぁッ・・・・・


夢の感覚が拭いきれずしばらく荒い呼吸にのまれていると、目の前には赤いエプロン姿の康二さんと黒いパーカー姿のチカの姿が。



「ふ、たりとも…」

「お前電気もつけずにこんなとこで眠るなよな。鍵空いてて不用心だし、寝てると思ったらうなされてるし」


「とりあえずこれ飲んで落ち着こう。 はい、新作ホットココア」


「どんなタイミングで新作出してんだよ」



私の表情に何かを察したのか、それから2人は何も言わずにただ傍にいてくれた。

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