略奪☆エルダーボーイ
加藤 伊吹side
部活が終わり、片付けを済ませたあとに制服に着替えて帰り支度を済ませる。
荷物を持って帰るために更衣室から出ると、エナメルバックを肩にかけながら更衣室近くの壁に寄りかかってスマホをいじっている黒瀬さんが視界に入った。
「あ、伊吹ちゃん。一緒に帰ろ」
私が更衣室から出てきたことに気付いた黒瀬さんはスマホから顔を上げる。
そして、見ていたスマホをポケットにしまいながら私の方へと近付いてきた。
「はい。あ、上着ありがとうございました。洗って返しますね」
「まだかけときな、体冷やさないようにね」
畳んで持っていた黒瀬さんの上着に手を伸ばし、私の肩に優しくかけてくる黒瀬さん。
確かに気温は低く無いけど寒気が若干してたからありがたい。
「・・・ありがとうございます」
「どーいたしまして」
黒瀬さんの上着に手をかけながらお礼を言うと、頭をぐしゃぐしゃっと撫でながら歩き出す黒瀬さん。
黒瀬さんによって乱された髪を整えながら彼の隣に並び歩き始める。
撫でるのはいいけど髪の毛が乱れるのは勘弁して欲しいな。
「はー・・・暑っつ・・・まだ汗引かねぇや」
頬に伝う汗を手の甲で拭いながら呟く黒瀬さん。
確かにあれだけ動けば暑くもなるよね。
「しかも制汗剤切れちまったし・・・俺絶対汗臭ぇわ。ごめんね伊吹ちゃん」
「別に気になりませんよ」
空になった制汗剤を手にしながら私に臭くないか聞いてくる黒瀬さん。
確かにいつもの帰り道では黒瀬さんから制汗剤の匂いがしてる。
だけど、制汗剤がないと言ってる今も特に汗臭さは感じない。
「んー・・・自分じゃわかんないからな・・・まぁ、伊吹ちゃんが臭くないならいいけど・・・」
自分の身体の匂いを嗅いだ後に首を傾げる黒瀬さん。
私も汗はそんなにかいてないけど、もしかすると汗臭いのかもしれない。
そう考えると黒瀬さんの気持ちがよく分かる。
「・・・私も汗臭いかな・・・」
黒瀬さんにつられるように、スンスンと自分の体の匂いを嗅いでみる。
だけど、全然わからなかった。
「伊吹ちゃんは臭くないよ。むしろいい匂いしてる」
それを見た黒瀬さんは私に顔を近付けて首元ら辺の匂いを嗅ぐ。
その瞬間、カァァッと顔が熱くなっていく。
「なっ・・・匂い嗅がないでください!!」
黒瀬さんから距離をとって首元を押さえる。
匂い嗅がれた・・・!?しかも首元の!?
臭かったらどうするつもりなわけ!?
「えー、だって伊吹ちゃんの匂い好きなんだもん」
「だもんじゃありません!!」
可愛こぶりながら私のことを見てくる黒瀬さんに思わず叱りつける。
黒瀬さんが近付いた時、一瞬黒瀬さんの匂いが間近でしたからいたたまれない気持ちになってしまう。
「・・・顔、真っ赤だよ?」
「怒ってるからです!」
顔をのぞきこんでくる黒瀬さんに対してムキになりながら答える。
羞恥で赤くなったんだろうけど、今は誤魔化すために怒りのせいにした。
「あはは、ごめんごめん。許して?」
「・・・別に・・・いいですけど・・・」
笑いながら謝ってくる黒瀬さんに何も言えなくなってしまう。
別に怒ってないんだけどな・・・恥ずかしかっただけで。
そんなことを思っていると、家に着いてしまう。
「送ってくれてありがとうございました」
「どーいたしまして。はい、ジャージ回収しまーす」
「あっ、洗って返しますって・・・!」
「いいのいいの。ほら、体冷える前に家の中入りな」
洗って返すつもりだったジャージをヒョイっと回収されてしまう。
食い下がろうとすると早く家の中に入るように促されてしまった。
こうなったら従うしかない。
「すみません・・・ジャージ、ありがとうございました」
「うん。また明日ね」
去り際に優しく微笑んで頭を撫でていく黒瀬さん。
黒瀬さんが歩いていく後ろ姿を見ながら、撫でられた頭を押さえた。
部活が終わり、片付けを済ませたあとに制服に着替えて帰り支度を済ませる。
荷物を持って帰るために更衣室から出ると、エナメルバックを肩にかけながら更衣室近くの壁に寄りかかってスマホをいじっている黒瀬さんが視界に入った。
「あ、伊吹ちゃん。一緒に帰ろ」
私が更衣室から出てきたことに気付いた黒瀬さんはスマホから顔を上げる。
そして、見ていたスマホをポケットにしまいながら私の方へと近付いてきた。
「はい。あ、上着ありがとうございました。洗って返しますね」
「まだかけときな、体冷やさないようにね」
畳んで持っていた黒瀬さんの上着に手を伸ばし、私の肩に優しくかけてくる黒瀬さん。
確かに気温は低く無いけど寒気が若干してたからありがたい。
「・・・ありがとうございます」
「どーいたしまして」
黒瀬さんの上着に手をかけながらお礼を言うと、頭をぐしゃぐしゃっと撫でながら歩き出す黒瀬さん。
黒瀬さんによって乱された髪を整えながら彼の隣に並び歩き始める。
撫でるのはいいけど髪の毛が乱れるのは勘弁して欲しいな。
「はー・・・暑っつ・・・まだ汗引かねぇや」
頬に伝う汗を手の甲で拭いながら呟く黒瀬さん。
確かにあれだけ動けば暑くもなるよね。
「しかも制汗剤切れちまったし・・・俺絶対汗臭ぇわ。ごめんね伊吹ちゃん」
「別に気になりませんよ」
空になった制汗剤を手にしながら私に臭くないか聞いてくる黒瀬さん。
確かにいつもの帰り道では黒瀬さんから制汗剤の匂いがしてる。
だけど、制汗剤がないと言ってる今も特に汗臭さは感じない。
「んー・・・自分じゃわかんないからな・・・まぁ、伊吹ちゃんが臭くないならいいけど・・・」
自分の身体の匂いを嗅いだ後に首を傾げる黒瀬さん。
私も汗はそんなにかいてないけど、もしかすると汗臭いのかもしれない。
そう考えると黒瀬さんの気持ちがよく分かる。
「・・・私も汗臭いかな・・・」
黒瀬さんにつられるように、スンスンと自分の体の匂いを嗅いでみる。
だけど、全然わからなかった。
「伊吹ちゃんは臭くないよ。むしろいい匂いしてる」
それを見た黒瀬さんは私に顔を近付けて首元ら辺の匂いを嗅ぐ。
その瞬間、カァァッと顔が熱くなっていく。
「なっ・・・匂い嗅がないでください!!」
黒瀬さんから距離をとって首元を押さえる。
匂い嗅がれた・・・!?しかも首元の!?
臭かったらどうするつもりなわけ!?
「えー、だって伊吹ちゃんの匂い好きなんだもん」
「だもんじゃありません!!」
可愛こぶりながら私のことを見てくる黒瀬さんに思わず叱りつける。
黒瀬さんが近付いた時、一瞬黒瀬さんの匂いが間近でしたからいたたまれない気持ちになってしまう。
「・・・顔、真っ赤だよ?」
「怒ってるからです!」
顔をのぞきこんでくる黒瀬さんに対してムキになりながら答える。
羞恥で赤くなったんだろうけど、今は誤魔化すために怒りのせいにした。
「あはは、ごめんごめん。許して?」
「・・・別に・・・いいですけど・・・」
笑いながら謝ってくる黒瀬さんに何も言えなくなってしまう。
別に怒ってないんだけどな・・・恥ずかしかっただけで。
そんなことを思っていると、家に着いてしまう。
「送ってくれてありがとうございました」
「どーいたしまして。はい、ジャージ回収しまーす」
「あっ、洗って返しますって・・・!」
「いいのいいの。ほら、体冷える前に家の中入りな」
洗って返すつもりだったジャージをヒョイっと回収されてしまう。
食い下がろうとすると早く家の中に入るように促されてしまった。
こうなったら従うしかない。
「すみません・・・ジャージ、ありがとうございました」
「うん。また明日ね」
去り際に優しく微笑んで頭を撫でていく黒瀬さん。
黒瀬さんが歩いていく後ろ姿を見ながら、撫でられた頭を押さえた。