不憫な妹が可哀想だからと婚約破棄されましたが、私のことは可哀想だと思われなかったのですか?
 その評価に、納得できない訳ではない。しかし、急にそれを述べられたため、少し面食らってしまっている。

「しかし、あいつを敵に回すなんて考えたくもないことだ」
「……そうなのですか?」
「ああ、あいつ程怖い者もそういないだろうさ」
「怖い?」

 続くブライト殿下の評価に、私は首を傾げることになった。
 確かに怒った時にはそれなりに迫力があったが、マグナード様はそこまで怖い人だっただろうか。そのような印象はないのだが。

「ピンときていないようだな?」
「ええ、正直あまり同意できません。マグナード様は、怖い人でしょうか?」
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