【コミカライズ】断罪不可避の悪役令嬢、純愛騎士の腕の中に墜つ。
ゲーム進行強制力が激しすぎる世界で、悪役令嬢の私と一緒に居て良いことが起こるかっていうと、とても難しいと思う。
「私と居ると不幸になるから、近付かない方が良いよ」なんて、本当は近付いて来て欲しい構ってちゃんな女子が強がり言う時以外使い道あるのかなって思ったけど、これは本気なの。
ゲーム世界で、強制力に勝てる存在なんて、何処にも居る訳がないんだから。
とりあえず、私の行く先は牢屋か国外か。そんな時に、将来有望な美形騎士様を、道連れにするなんて出来ない。
「ティルダ様……」
ゴートンは悲しそうで言葉もない様子だったけど、その時に取り巻きたちの声が聞こえ彼女たちが私を探しに来たのが見えたので、丁寧に彼に挨拶をしてここを立ち去ることにした。
これで良い。
ゲーム強制力の強さは私が一番良く知っているし、何の罪もないゴートンまで巻き込むなんて出来るはずもない。