エリート消防士は揺るがぬ熱情で一途愛を貫く~3か月限定の妻なのに愛し囲われました~
そんな経緯で、彼女との偽装夫婦生活が幕を開けた。
「晴馬、おかえり。ランチはあんかけチャーハンにしたんだけど、食べられる?」
いつものように昼前に帰宅すると、美月がキッチンから顔をのぞかせた。
「腹減ってたから嬉しい!」
「ふふ、了解。すぐに用意するね」
すっかり手慣れた様子で、美月はテキパキと皿に料理を盛る。
「……料理苦手と言ってたわりに、ずいぶん手間のかかるものを作るようになったな」
「まぁ、やってみたら意外とできるかもって感じで」
美月はふふんと得意げな顔をする。
「そのうち晴馬より上手になっちゃうかも」
消防士は勤務中に外食ができないので、食事はすべて自分たちで手作りする。料理は新人のときに叩き込まれるため、晴馬はまぁまぁ料理上手だ。美月はそれをかなり気にしている様子だった。
「ふぅん」
「……なによ。その含みのある笑みは」
頬を膨らませるその表情がかわいくて、ついつい目尻がさがる。
「別に。なんでもないよ」
美月はバレていないと思っているようだが、晴馬は知っていた。彼女がたくさん料理本を買って、疲労回復レシピや身体作りレシピに付箋を貼ってくれていること。
(俺の体調を気遣ってくれているんだよな)
ひとり暮らしは気楽でいいと思っていたけれど、誰かと支え合って暮らす喜びは一度味わうと癖になる。
美月の笑顔に出迎えてもらえる日々は、くすぐったいけれど幸せで……いつの間にか、この生活を手放したくないと思うようになっていた。
「晴馬、おかえり。ランチはあんかけチャーハンにしたんだけど、食べられる?」
いつものように昼前に帰宅すると、美月がキッチンから顔をのぞかせた。
「腹減ってたから嬉しい!」
「ふふ、了解。すぐに用意するね」
すっかり手慣れた様子で、美月はテキパキと皿に料理を盛る。
「……料理苦手と言ってたわりに、ずいぶん手間のかかるものを作るようになったな」
「まぁ、やってみたら意外とできるかもって感じで」
美月はふふんと得意げな顔をする。
「そのうち晴馬より上手になっちゃうかも」
消防士は勤務中に外食ができないので、食事はすべて自分たちで手作りする。料理は新人のときに叩き込まれるため、晴馬はまぁまぁ料理上手だ。美月はそれをかなり気にしている様子だった。
「ふぅん」
「……なによ。その含みのある笑みは」
頬を膨らませるその表情がかわいくて、ついつい目尻がさがる。
「別に。なんでもないよ」
美月はバレていないと思っているようだが、晴馬は知っていた。彼女がたくさん料理本を買って、疲労回復レシピや身体作りレシピに付箋を貼ってくれていること。
(俺の体調を気遣ってくれているんだよな)
ひとり暮らしは気楽でいいと思っていたけれど、誰かと支え合って暮らす喜びは一度味わうと癖になる。
美月の笑顔に出迎えてもらえる日々は、くすぐったいけれど幸せで……いつの間にか、この生活を手放したくないと思うようになっていた。