エリート消防士は揺るがぬ熱情で一途愛を貫く~3か月限定の妻なのに愛し囲われました~
伊沢は首をコキコキと鳴らす。それから、じっと晴馬を見据えて細く息を吐いた。
「つまり、あれか。たとえばこの辺りで大地震が起きたとき、美月ちゃんを守ってやれないとか、そういう心配をしてるわけか」
小難しいなどと言ったわりに、察しがいい。おそらく、伊沢自身も考えたことがあるのだろうと思った。
晴馬はうなずき、続ける。
「そういうケースはもちろんですが、この仕事は大怪我を負う可能性もあるし、最悪の場合……だってありえなくはない。レスキュー隊員と夫を両立する覚悟を、どうつけたのかなと教えてほしくて」
彼はふっと頬を緩める。
「まぁな、言いたいことは理解できるよ。うちの優紀は逞しいから安心だが、それでも……つらい思いをさせる可能性はあるからな」
「自分はいつどうなるかわからない、それでもついてきてほしい。それは許される言葉なんでしょうか?」
晴馬は真面目に聞いているのに、伊沢はぶっと噴き出した。渋い顔を晴馬に向け、彼は口を開く。
「お前、賢いのかと思ってたが……とんでもない大馬鹿だな。そんなプロポーズについてきてくれる女、いるはずないだろ」
伊沢は不敵に笑む。
「嘘でもはったりでもいいから『全国民もお前も必ず守るから、俺についてこいっ』て言うんだよ!」
嘘でもはったりでも、それを言える伊沢がまぶしかった。けれど……晴馬はゆるゆると首を横に振る。
「美月に嘘はつけません」
「つまり、あれか。たとえばこの辺りで大地震が起きたとき、美月ちゃんを守ってやれないとか、そういう心配をしてるわけか」
小難しいなどと言ったわりに、察しがいい。おそらく、伊沢自身も考えたことがあるのだろうと思った。
晴馬はうなずき、続ける。
「そういうケースはもちろんですが、この仕事は大怪我を負う可能性もあるし、最悪の場合……だってありえなくはない。レスキュー隊員と夫を両立する覚悟を、どうつけたのかなと教えてほしくて」
彼はふっと頬を緩める。
「まぁな、言いたいことは理解できるよ。うちの優紀は逞しいから安心だが、それでも……つらい思いをさせる可能性はあるからな」
「自分はいつどうなるかわからない、それでもついてきてほしい。それは許される言葉なんでしょうか?」
晴馬は真面目に聞いているのに、伊沢はぶっと噴き出した。渋い顔を晴馬に向け、彼は口を開く。
「お前、賢いのかと思ってたが……とんでもない大馬鹿だな。そんなプロポーズについてきてくれる女、いるはずないだろ」
伊沢は不敵に笑む。
「嘘でもはったりでもいいから『全国民もお前も必ず守るから、俺についてこいっ』て言うんだよ!」
嘘でもはったりでも、それを言える伊沢がまぶしかった。けれど……晴馬はゆるゆると首を横に振る。
「美月に嘘はつけません」