エリート消防士は揺るがぬ熱情で一途愛を貫く~3か月限定の妻なのに愛し囲われました~
思わず素に戻ってしまった。一目で富裕層だとわかる、品のいい老紳士が連れ立ってやってくる。ひとりは知らない顔だが、もうひとりは美月もよく知る人物……善次郎だった。
「おじいさま! どうされたんですか?」
「古くからの友人と東京観光をしようと思ってね。彼がこちらに宿泊していたから、迎えに来たんじゃ」
「なるほど」
美月はうなずく。
「彼も私と同じく今は海外暮らし、日本は久しぶりなんだ。オススメの観光プランを組んでくれないか?」
「――はい、かしこまりました」
ふたりの希望を聞きながら、プランを考えて提案する。再開発で以前とは様変わりした場所、逆にふたりが日本にいた頃とまったく変わっていないと思われる町、芝居好きの善次郎の友人には歌舞伎の劇場などもすすめてみた。
「ここはぜひ、行ってみたいな」
「美月ちゃん。今、教えてくれた場所を紙に印刷してもらうことはできるかの? 年寄りふたりじゃから、スマホの小さい画面はどうにも見づらくてな」
善次郎からの依頼に「もちろんでございます」と答える。旅のしおりのような形にして渡せるよう、準備をする。その間に善次郎の友人はフロントから荷物を送ってもらうと席を立った。
「わしの日本滞在もあと少しか。あっという間じゃな」
「……寂しくなります」
「おじいさま! どうされたんですか?」
「古くからの友人と東京観光をしようと思ってね。彼がこちらに宿泊していたから、迎えに来たんじゃ」
「なるほど」
美月はうなずく。
「彼も私と同じく今は海外暮らし、日本は久しぶりなんだ。オススメの観光プランを組んでくれないか?」
「――はい、かしこまりました」
ふたりの希望を聞きながら、プランを考えて提案する。再開発で以前とは様変わりした場所、逆にふたりが日本にいた頃とまったく変わっていないと思われる町、芝居好きの善次郎の友人には歌舞伎の劇場などもすすめてみた。
「ここはぜひ、行ってみたいな」
「美月ちゃん。今、教えてくれた場所を紙に印刷してもらうことはできるかの? 年寄りふたりじゃから、スマホの小さい画面はどうにも見づらくてな」
善次郎からの依頼に「もちろんでございます」と答える。旅のしおりのような形にして渡せるよう、準備をする。その間に善次郎の友人はフロントから荷物を送ってもらうと席を立った。
「わしの日本滞在もあと少しか。あっという間じゃな」
「……寂しくなります」