エリート消防士は揺るがぬ熱情で一途愛を貫く~3か月限定の妻なのに愛し囲われました~
晴馬があの場にいたのは、近所で起きた火事の現場が美月のアパートだと知り、兄の佑馬と一緒に駆けつけてくれたからだった。
美月は母以外に頼れる親族がいなかったので、どこかの施設にでも預けられることになるのかと思っていたが……月子の叔母が美月を引き取ると申し出てくれた。両親とは縁を切っていた月子だったが、カナダでひとり暮らしをしている叔母とだけはメールのやり取りなどを続けていたらしい。
日本に美月を迎えにきてくれた叔母は明るく楽しい、ちょっと個性的な女性だった。親代わりというより友人のように接してくれて、彼女とならやっていける気がした。
火事から二か月。月子の葬儀などもすべて終えた美月は、叔母についてカナダに発つことを決めた。
生まれ育った日本を離れるのはもちろん寂しいけれど、なんとか心の整理はつけた。
思い残すことはひとつだけ。
(晴馬に、ちゃんと謝らないと)
彼は美月を助けてくれたのだ。あのとき美月がアパートに飛び込んでいても、月子を助けることなど不可能だった。無駄死にしただけだと、今ならわかる。
(正直に言えば、私はそれでもよかったと思ってしまうけど。でも、お母さんはそんなの望まないよね?)
月子はきっと、天国で美月の無事を喜んだことだろう。
(晴馬のおかげで、お母さんを悲しませなくて済んだ。だから、お礼を言わないと)
美月は母以外に頼れる親族がいなかったので、どこかの施設にでも預けられることになるのかと思っていたが……月子の叔母が美月を引き取ると申し出てくれた。両親とは縁を切っていた月子だったが、カナダでひとり暮らしをしている叔母とだけはメールのやり取りなどを続けていたらしい。
日本に美月を迎えにきてくれた叔母は明るく楽しい、ちょっと個性的な女性だった。親代わりというより友人のように接してくれて、彼女とならやっていける気がした。
火事から二か月。月子の葬儀などもすべて終えた美月は、叔母についてカナダに発つことを決めた。
生まれ育った日本を離れるのはもちろん寂しいけれど、なんとか心の整理はつけた。
思い残すことはひとつだけ。
(晴馬に、ちゃんと謝らないと)
彼は美月を助けてくれたのだ。あのとき美月がアパートに飛び込んでいても、月子を助けることなど不可能だった。無駄死にしただけだと、今ならわかる。
(正直に言えば、私はそれでもよかったと思ってしまうけど。でも、お母さんはそんなの望まないよね?)
月子はきっと、天国で美月の無事を喜んだことだろう。
(晴馬のおかげで、お母さんを悲しませなくて済んだ。だから、お礼を言わないと)