環境が最悪なので推し活してたら推しから溺愛されることになりました
「私、あの……実はアクアくんのこと推してて……」
「え、俺のこと推してくれてたの?」
「は、はい。それで、だから、告白されて嬉しいのも、推しだからなのかなとか考えちゃって、ちょっと今冷静じゃないというか……」
「自分の彼氏が推しとか最高じゃん!」
 ごちゃごちゃと述べる美知華に反し、アクアは嬉しそうに美知華の手を握った。
 大きくて綺麗な手が……推しの手が、自身の手をギュッと握っている。
 それだけでもう心臓が爆発しそうだというのに。
「わ、わたっ、私ちょっともう耐えられないかも……!」
「ええ~?」
「でででもっ、こんな私でアクアくんがイイって言うなら……こ、こんな私ですけど……よろしくお願いします……!」
 まさに決死の覚悟で美知華はそう言い切った。
 顔は真っ赤で、心臓はバクバクと今にも破裂しそうだ。
 しばしの沈黙。
 そして――
「やったー! 美知華さん、ありがとー!」
「ギャーッ!」
 物凄い勢いで抱き付いて来た推し――アクアに対し、まるで殺人鬼にでも見つかったかのような悲鳴を美知華は上げるのだった。
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