環境が最悪なので推し活してたら推しから溺愛されることになりました
気付けば目の前に、元カレである道弘が立っていた。 正直に言って、顔やスタイルも良く、仕事のできる男だ。あの頃は先輩として色々と教えてもらう度にドキドキしていたぐらいである。
当然色んな女性からもモテた。それでも自分を選んでくれた……と思っていたのに、昇進のために秘書課の女を選んだのだ。
後から知ったが、付き合っていた期間中、裏でその秘書課の女と浮気していたらしく、あまりのショックに美知華はしばらく落ち込み続けていた過去があった。
「やあ。元気してる?」
爽やかな挨拶をしてきて、美知華は口角を下げる。
「まあ、それなりに」
「へえそうなの。俺と別れてからだいぶ落ち込んでたって噂で聞いたんだけど」
一体どこのどいつがそんな噂を流したんだと怒り狂いそうになった。
そもそもおまえの浮気が別れの原因だろうがと怒鳴りたくなったが、美知華は手に持っていたスマホの重みで我に返る。
(ぶっ飛ばしてやりたいけど、今の私にはアクアくんがいる。推しが彼氏! 最高! 良し!)
美知華はニッコリと道弘に微笑みを返す。
「全然落ち込んでないんで」
予想外の反応だったのか、道弘は面食らう。
「えーなに? 強がってんの?」
「ぜーんぜん。高木常務も今の彼女さんと、どうぞお幸せに」
「………」
思っていたよりもあっさりとしている美知華に、道弘は眉根を寄せた。
そしてその目が、目ざとくスマホの画面に映る『アクア』の文字を追っていたことに、美知華は気付けなかったのだった。
当然色んな女性からもモテた。それでも自分を選んでくれた……と思っていたのに、昇進のために秘書課の女を選んだのだ。
後から知ったが、付き合っていた期間中、裏でその秘書課の女と浮気していたらしく、あまりのショックに美知華はしばらく落ち込み続けていた過去があった。
「やあ。元気してる?」
爽やかな挨拶をしてきて、美知華は口角を下げる。
「まあ、それなりに」
「へえそうなの。俺と別れてからだいぶ落ち込んでたって噂で聞いたんだけど」
一体どこのどいつがそんな噂を流したんだと怒り狂いそうになった。
そもそもおまえの浮気が別れの原因だろうがと怒鳴りたくなったが、美知華は手に持っていたスマホの重みで我に返る。
(ぶっ飛ばしてやりたいけど、今の私にはアクアくんがいる。推しが彼氏! 最高! 良し!)
美知華はニッコリと道弘に微笑みを返す。
「全然落ち込んでないんで」
予想外の反応だったのか、道弘は面食らう。
「えーなに? 強がってんの?」
「ぜーんぜん。高木常務も今の彼女さんと、どうぞお幸せに」
「………」
思っていたよりもあっさりとしている美知華に、道弘は眉根を寄せた。
そしてその目が、目ざとくスマホの画面に映る『アクア』の文字を追っていたことに、美知華は気付けなかったのだった。