環境が最悪なので推し活してたら推しから溺愛されることになりました
「ちなみに今日、マネージャーの人事異動の通達いった?」
「あ、うん。しかもなんか副社長から激励メールが来てたらしくてビックリしちゃった」
「へぇ~」
頬杖を付き、アクアはニヤニヤと笑う。
悪いことを企んでいる猫のようで、実に可愛くてカッコイイ。
「副社長が気にかけてるなら頑張らないとね」
「そうなのよー。アクアくんたちのマネージャーができるのは嬉しいよ? でも上手く務まるか心配で……」
「大丈夫だよ」
言いながら、アクアの手がそっと美知華の方へのびた。
美知華の手に指をからめ、官能的にスリスリとアクアの手が撫でる。
「ちょっ……あ、あ、アクアくんっ!」
「ねえ。美知華さんってバンクルとかしない?」
「バンクルって、あの、腕に付けるやつ……?」
「そうそう。良ければお揃いの、買わない?」
アクアの指先は、美知華の手首を軽く締めたり撫でたりを繰り返す。
(う、う、うわぁあああ! アクアくんに手を握られてっ……な、なんか触り方もアレで変に意識しちゃうっていうか! 手を繋ぐよりも先にこんなことしちゃうのッ?)
「ねー美知華さん。お揃いヤダ?」
甘えるようにアクアが身を乗り出してくる。
美知華は顔を火照らせたまま、ブンブンと首を縦に振り、同意の意思を示した。
「やったね。じゃあ早速買いに行こ!」
そこでアクアは美知華と手を繋ぎ、一緒に席を立つ。
二人は会計を済ませると、夜の街へとくりだした。