環境が最悪なので推し活してたら推しから溺愛されることになりました
◆◇◆
『こんばんはー、『イケリウム』のアクアです。今日の個人配信の担当は俺だよー』
画面の向こうで、今日も推しは活き活きと配信をしている。
アクアに抱かれた次の日ということもあり、美知華はどこか画面の中のアクアを直視できずにいた。
そんな美知華の気も知らず、アクアはファンサを繰り返しながら笑顔で配信を続けている。
<こんばんはー>
<アクアの配信やったー>
<今日もイケメンだね>
<バンクル気になるんだけど>
<今日は何してたのー?>
数々のコメントが流れる中、美知華は『バンクル』に言及するコメントがいくつかあることに気が付いた。
やはりファンは、推しの変化にすぐ気付く。
アクアもそれらのコメントが目に入ったのか、嬉しそうな笑顔でバンクルを画面に映す。
『これ、いーでしょ! 見付けてそっこー気に入って買っちゃった。似合ってる?』
<似合うー>
<高そう>
<アクアくんおしゃれだよね>
<誰かとお揃い?>
<ご機嫌アクアくん可愛い>
自慢するようなアクアに、本当に一部の人以外、誰もこれがにおわせだなんて勘繰っていない。