環境が最悪なので推し活してたら推しから溺愛されることになりました
この人は、一体何を言っているのだろうか。
しかし道弘はどこまでも本気だった。
「イケメン配信者、マネージャーと極秘の恋愛……なんて、今なら週刊誌だって飛び付くネタかもな」
「なんでそんなこと……。それにまた抱かせろって何言ってんの?」
「言葉通りだよ。専務の娘はお綺麗なだけで割とつまんない女でさ、ベッドの上でもたいして動かねーし。だからたまにでいいから、おまえを抱かせろよ。その代わり、付き合ってることは黙っておいてやるからさ」
掴まれている手を、より強く握られる。
その痛み以上に、こんな最低な男と一時でも付き合っていたことに対し、美知華は思い切り顔を歪めた。
(どうしよう……こんなやつの言うことなんて聞きたくない。でも、このままじゃアクアくんの迷惑になっちゃう……)
一体どう答えるのが正解なのか。
追い詰められた美知華は、掴まれた腕の痛みと道弘に対する恐怖から、思わず涙が浮かんだ。
(泣いている場合じゃない。でも、でも、どうすれば……っ)
その時だった。
「おい! 何してんだよ!」
怒声混じりの声が休憩室に響く。
そこには、アクアが立っていたのだった。