弟は離れることを、ゆるさない
「ダメ……家ではシたくない……」
「でも今してるだろ。一回すれば二回三回も一緒だよ」
「……っ、最低……最低だよ、葵」
「最低で結構。どうせ元からクズだしな。クズじゃなかったらおまえとこういうことしてないだろ」
「ーークズとまでは言ってない……」
本当、隙が多くて心配になる。クズって言って突き放せばいい。俺はそのくらいの覚悟はできている。
部屋着として着ていた花柄マークが付いた白いパジャマのボタンを一つ一つ外す。琴音の体と意識すると緊張で手が震える。と、同時にまだこんな初心な俺がいたのかと笑ってしまいそうになった。
ボタンを全て外し終えると、ピンクのキャミソールと白い肌が俺の視界を奪う。
「み、見なくていいから……」
「なんで、これ、かわいいじゃん。意識して着けてくれたんだ?」