親愛なる魔王の君へ#2~召喚されたので、魔王の側近になります!~
僕も中に入ると、机に突っ伏して寝ているルーチェが視界に入った。

床には紙がいっぱい散らばっていて、机の上もまた紙や本で散らかっている。

その光景を見たティムは、深くため息をついた。ティムをチラリと見てみると、ティムは、うわぁと言いたげな表情をしている。

「……今すぐにでも、この部屋片付けたい……」

ティムが、そう呟いた。

……ティムって、もしかして綺麗好きだったりする……?

「ルーチェ、ルーチェ」

ティムは、散らばった紙を踏まないようにルーチェに近づくとルーチェに声をかける。

ルーチェはその声かけに反応して、顔を上げた。

「おはよう、ルーチェ」

ティムがルーチェに挨拶をすると、ルーチェは1つ欠伸をしてからティムの方を向く。

「…………おはよう」

僕も紙を踏まないように気を付けながらルーチェに近づいて、ルーチェに「おはよう」と声をかけた。

「ラウル、目が覚めたんだね。良かった」

ルーチェは、そう言って微笑む。寝落ちしたのか、左手に握ったままだったペンを、机の上に置いた。

「ラウル、髪伸びたね」

ルーチェは椅子から立ち上がると、僕を見つめながら言う。

「うん。起きたら、髪が伸びていたんだ」
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