親愛なる魔王の君へ#2~召喚されたので、魔王の側近になります!~
ルーチェは「いいよ」と頷くと、クラルさんとルーチェは部屋から出て歩き出した。

「……じゃあ、僕はレオンさんと魔法の練習するかな」

ティムは、そう言ってレオンさんに近づく。

「……おい、ラウル。ちょっといいか?」

ギルバートさんが、僕に話しかけてきた。僕はギルバートさんと目を合わせると、首を傾げる。

「……ずっと悩んでいたんだがな。お前、僕の側近にならないか?」

「……ギルバートさんの、側近……それって、僕が魔王の側近になるってこと?」

僕がそう言うと、ギルバートさんは「そういうことだ」と頷いた。

「……いいよ。魔王の側近になっても」

少し考えて、僕が出した答えはこれだった。僕からの答えが意外だったのか、ギルバートさんは驚いたような顔で僕を見ている。

「……ギルバートさんが、世界征服をするような魔王だって思えないからね」

「僕は世界征服を企んでいるわけでもなければ、クラルたちのように世界平和を望んでいるわけでもない。どっちに転ぶかなんて、まだ分からんぞ?」

「……ギルバートさんはそう言っているけど、僕はこれから先……ギルバートさんが世界征服をすることはないって信じてる。多分、僕はギルバートさんが世界征服をするってなっても……ついて行くと思うよ」
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