君のスガタ
「じゃあ、シンデレラは二人ね。決まったから、私達先生に知らせてくるから」

 女子委員長は男子委員長に目を向けてから、委員長二人ともドアを開けて出て行った。

 私はシンデレラ役に決まったが、内心怖かった。

 体育館でやるから、人前に出ることになる。

 役をもらって、きちんと演じられるか不安だ。

練習するしかないが、やったことのないことをするのは勇気とエネルギーが必要だ。

 チラッとめぐみを見ると、堺くんに話しかけていた。

 あとでめぐみに聞いたら、教科書を落としためぐみは堺くんが拾ってくれて、その時に前髪すてきだなって言われたのと明かしてくれた。

 片思いをするめぐみは久々見たが、やはり興味ないものにはクールだけど、好きっていう思いが強くなると明るくなるめぐみは私は好きだ。

 シンデレラ役になった私は部活に行くと、先輩達から盛大に笑われた。

「シンデレラゲームってもうシンデレラの舞台だね。柚とめぐみがシンデレラか…あはは。松永慶と斗真が聞いたらどんな反応するんだろうね」

三年の先輩達同士で話していた。

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