君のスガタ
 めぐみは堺くんと回りたい気持ちが強いけど、私に申し訳なさがあり、言葉に詰まってる。

「…っごめん。柚も楽しむんだよ」

 めぐみは両手で謝って、堺くんと呼んで、彼の元に駆け寄っていた。

 私は一人廊下を歩いて、周囲を見渡した。

 今日は天海祭でクラスや部活で仲間と一緒に頑張ってきたことを発表する場。

 楽しくて、輝かしい一日が過ぎていくはずだ。

でも、私は劇を終えて、ただ一人で楽しむのだろう。

 天海祭を楽しんでいる余裕は私にはないかもしれない。

 やれることはやっていく。

 それでも、部活や勉強を一生懸命にやってはいるが、自分のできなさに落ち込むばかりだ。

「はぁー、バレーも頑張ってるんだけどな」

 私は学園祭の準備などであまり部活をしていなかったせいか、バレーのことを考え始めていた。

 できるようになってきているとはいえ、先輩たちと比較してしまう。

 下を向いて歩いていると、誰かとぶつかった。

「あ、すいません」

下を向いたまま、歩き始めた。

 すると、右に私は進もうとしたら、ぶつかった人は私と同じように右に避けた。

「……あの、私避けるんでどいてもらっていいですか? え?」
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