浮気されて振られたが、ハーフイケメン外科医に溺愛されています。
「それなら、さっき日高先生が直接頼むと言っていたよ。あ、でも念のために聞いてみた方がいいかもね」

「そうですね。教えて下さり、ありがとうございます」

 滝川先生にお礼を言っていると、別の医師がファックスして欲しいのがあるのと、有給休暇の事で聞きに来た。緋色は慌ててそれに対応する。
 バタバタと忙しい毎日を送っていると、その様子を滝川先生はジッと見ていた。

 そして、それから数日後。緋色に「今後、一緒に食事に行かない?」と誘われる。

(えっ? 私に……??)

 美人な女医や可愛い看護師でもなく、自分に声をかけてくるとは思わなかったので啞然とする。何かのドッキリ?

「あの……本当に私に言っているのでしょうか?」

「えっ? 君以外に居ないでしょ? そうだよ。北澤さんに言っているんだよ」

 いやいや、それがおかしいのでは?

「で、ですが……」

「あ、もしかして予定とか入っていた?」

「いえ、そんな事はないです。喜んで行かせて頂きます」

 思わず立ち上がってしまった。実際に予定はない。母のお見舞いもお昼休み中に顔を出せたし、入院しているから今のところ安心だった。
 ただ自分でいいのか? と不安だけが残る。だが、承諾をしたため滝川先生はニコニコしていた。

「そっか~良かった。終わりは、16時半でしたっけ? 僕は今日17時までだから、少し待ってて下さいね。一緒に出ましょう」

「は、はい」

 ウインクをしながら言ってくるので驚いてしまった。外国の血をひいているだけあって少しキザなところもあるようだ。
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