隣人同士の恋事情
「じょ…冗談はやめてよね」
アハハと軽くあしらう。
実際は平常心を保つのに精一杯。
蓮との視線を外し、聞こえないよう深呼吸。
「冗談で言わねーよ。んなこと」
ドキッ
蓮の強めの口調に心が跳ねる。
「俺、あんたのこと知ってた。……ずっと前から」
えっ?
「ずっと好きだった。だから正直、あの夜……チャンスだと思った」
蓮の思わぬ告白に言葉を飲み込む。
あたしを知ってた?
ずっと……好きだった?