策略に堕ちた私
 目を開けると見覚えのある場所で、見覚えのある顔が隣にいた。
 それにしても柔らかそうな髪の毛。
 触るとほわっほわ!
 ほっぺたもつるっつる!
 社長をそのままペタペタと触っていると、社長の目が薄く開いた。
 すると社長はやはり私に微笑みかけて、まさに自然な感じで、私をその胸に抱き寄せて、私も自然に抱き寄せられる。

「おはよう」
「オハヨウゴザイマス」
「昨日のことは覚えてる?」
「ハ、ハイ」
「楽しめた?」
「ハ、ハイ、ソレハモウ」
「ならよかった」

 ああ、やっちまった!
 今度はところどころ覚えている。
 社長はそれはそれは優しく私を扱い、まるで恋人のようにいたわり。
 私も社長を求めて。
 恥ずかしい言葉も並べており。

『しゃちょう……、しゃちょうがぁ、ほしいのぉ………』

 社長は社長でそれは優しい声で。

『俺が欲しいんだね。いいよ、満たしてあげる』

 ぎゃああ……!
 内心で私がおたけんでいると、下半身に手らしきものが降りてきた。
 お尻をぷにぷにと撫でられる。
 股間からティッシュらしきものが引き抜かれると、ありえないところを触られ始めた。それは既に「ありえる」ところになっており。
 それは優しく、そして、とても気持ちの良いもので慈しみのあるもので。

「あ……、しゃちょ、う………、やあん……、だめ……、あんっ………、あっ…………、しゃちょうぅ…………おねがいっ……」

 どこぞのテレビショッピングのような声が私からは出ており。
 社長は起き上がると私に屈みこみキスをしてくる。
 避ける素振りを見せると、社長はそっと私のあごを取って、唇を重ねてきた。口に舌が侵入してくる。
 そうなると私はそのキスに夢中になってしまう。
 社長の唇も気持ち良いのだ。
 柔らかくて温かくて、もっと舌を絡ませたくなる。
 ちゅぽん、と、間の抜けた音を立てて唇が離れると、社長は私の足を持ち上げて開いた。
 そこから先はもっと気持ちがいいのをもう私は知っている。

「あ、あんっ、しゃちょ………、あっ、いやん、そこ、だめぇ………」
「ここ、かな?」
「あっ、だめ、だめですっ、やらぁっ……あん、あん……、あっ、あぁんっ………」
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