気高き不動産王は傷心シンデレラへの溺愛を絶やさない
 いかにも高級そうなプレゼントを前に、また身構えなかったかと言われると嘘になる。

 だけど今日、私は志信さんについて少し理解を深められた。

 簡単に触れてはいけない雰囲気のそれを慎重に受け取り、志信さんを見上げる。

「……開けていい?」

「もちろん」

 おそるおそる開けてみると、そこに入っていたのはイヤリングだった。

 ノンホールピアスで、シャンパンカラーの美しい石がひと粒きらめいている。

「やっぱり、受け取りづらいか?」

 窺うように尋ねられて首を横に振る。

「ううん。うれしい」

 今日、彼とデートをしてよかったとしみじみ思った。

 以前は意図がわからなかったプレゼントも、素直に受け入れられる。

「だから、失敗したなって反省してる」

「え?」

「あの時、変なことを言わなかったら、朝の時点で渡してくれただろうから」

 志信さんが不思議そうに小首をかしげた。

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