初恋御曹司と失恋部下の、一夜から始まる甘い恋
七時前、寝室のドアが開いて恭二くんがリビングにやってくる。

「おはよう。ご飯もう出来てるから」
「おはよ。ありがとう」

そう言うと、恭二くんは洗面所に向かった。
食べやすいサイズに切ったサンドイッチをお皿に盛り付けてダイニングテーブルに置く。
ブラックコーヒーをマグカップに注いだ。

恭二くんは一人暮らしをしている時、朝食はほとんど食べていなかったらしい。
私が『朝ご飯は絶対に食べなきゃダメ』と言うと、素直に従ってくれて食べるようになった。

恭二くんの弁当をランチバッグに入れて、いつでも持っていけるようにテーブルの隅に置く。
ワックスペーパーにサンドイッチを包み、それを半分に切って大きめの弁同箱に入れる。
私はいつもマイ水筒を持って行っているのでそれにルイボスティーを入れた。
サンドイッチを食べる時は、社員食堂で何か飲み物を買えばいい。

一通りの準備が終わったので、自分の身支度をするために部屋に戻る。
ベージュのニットを着て膝丈の黒のボックスプリーツスカートを穿く。
今日は送別会があるので、少し綺麗めの服装にした。

メイクを済ませて部屋を出ると、朝食を食べ終えた恭二くんが使った食器を洗っているところだった。

「お皿とか置いといてくれたらいいのに」
「洗い物ぐらいできるからね」

そう言って笑顔を見せた。
恭二くんは家事も協力的にしてくれて、楽しく同棲生活を送れている。
< 135 / 180 >

この作品をシェア

pagetop