初恋御曹司と失恋部下の、一夜から始まる甘い恋
「ごめんなさい」
三条さんは顔を真っ青にして再び謝罪の言葉を口にした。
「そもそも、どうして私に絡んできたんですか?三条さんになにかした?それとも、恭二くんが関係してるとか?」
「全然違う。私、昔から羽山さんと比べられていたの……」
三条さんはポツリポツリと話し出した。
「私はいつも誰かと比べられていて、その中でも同い年の羽山さんがダントツだった。羽山の娘は美人で礼儀正しくて勉強も出来る優秀な子だ。それに比べて三条の娘はってよく言われていた……。言われっぱなしは嫌だったから勉強を頑張ったけど中学受験に失敗。だったら習い事のピアノで結果を出そうと一生懸命練習した。だけど、ピアノのコンクールでもミスを連発。何をやってもうまくいかない。それに対して、羽山さんはいつも澄ました顔で私の欲しいものすべてを手に入れていて、常に劣等感を抱いていた」
そう言って三条さんは唇を噛みしめた。
今の話を聞く限り、私は全然悪くないよね。
三条さん個人の事情で完全に八つ当たりというものでは?
同じ境遇で比べられるのが嫌なのは理解できるけど、理不尽に怒りをぶつけるのは違うと思う。
それにしても、私が何も努力していないように思われているのは心外だ。
「三条さん、私だって天才じゃないんだから努力せずになんでも出来るわけないからね。勉強もピアノの練習も人の二倍はした。あと、劣等感なら私も感じたことがあるから」
思い浮かぶのは、一番の身内の兄二人だ。
三条さんは顔を真っ青にして再び謝罪の言葉を口にした。
「そもそも、どうして私に絡んできたんですか?三条さんになにかした?それとも、恭二くんが関係してるとか?」
「全然違う。私、昔から羽山さんと比べられていたの……」
三条さんはポツリポツリと話し出した。
「私はいつも誰かと比べられていて、その中でも同い年の羽山さんがダントツだった。羽山の娘は美人で礼儀正しくて勉強も出来る優秀な子だ。それに比べて三条の娘はってよく言われていた……。言われっぱなしは嫌だったから勉強を頑張ったけど中学受験に失敗。だったら習い事のピアノで結果を出そうと一生懸命練習した。だけど、ピアノのコンクールでもミスを連発。何をやってもうまくいかない。それに対して、羽山さんはいつも澄ました顔で私の欲しいものすべてを手に入れていて、常に劣等感を抱いていた」
そう言って三条さんは唇を噛みしめた。
今の話を聞く限り、私は全然悪くないよね。
三条さん個人の事情で完全に八つ当たりというものでは?
同じ境遇で比べられるのが嫌なのは理解できるけど、理不尽に怒りをぶつけるのは違うと思う。
それにしても、私が何も努力していないように思われているのは心外だ。
「三条さん、私だって天才じゃないんだから努力せずになんでも出来るわけないからね。勉強もピアノの練習も人の二倍はした。あと、劣等感なら私も感じたことがあるから」
思い浮かぶのは、一番の身内の兄二人だ。