初恋御曹司と失恋部下の、一夜から始まる甘い恋
食事を終えた私たちは、なみかわ農園の近くにある公園に行った。
そこには子供から大人まで遊べるようなアスレチックが何種類もあり、家族連れや学生のグループなどが楽しそうに遊んでいた。
さすがに食べたばかりで運動するのは無理。
そんなお腹いっぱいの私たちにピッタリの散歩コースがあった。
公園を一周回れる道があり、手を繋いで話をしながら歩く。
「食べたばかりじゃなかったらアスレチックもありだな」
「恭二くんは運動神経よさそうだから何でもできそうだね」
「琴葉はあの網に足を引っかけて転びそうだな」
「そこまで間抜けじゃないよ」
恭二くんはトンネルネットの遊具を指差しながら笑うので、口を尖らせた。
特に何をするでもないけど、恭二くんと二人だとのんびりとした時間も楽しく感じる。
「琴葉はどこかデートで行きたい場所はある?」
「遊園地とかテーマパークかな。子供の頃、家族でテーマパークに行った時にお揃いの可愛いカチューシャをつけているカップルを見たことがあったの。それで私も将来、彼氏とやりたいなって憧れがあるんだよね。あとは水族館も行きたいかも」
「そうか。じゃあ、琴葉の行きたい場所に全部行こうか」
「いいの?嬉しい」
恭二くんが可愛いカチューシャをつけている姿を想像して頬が緩む。
私のやりたいことや憧れを叶えようとしてくれる恭二くんの優しさに胸がいっぱいになった。