叶わない恋の秘めごと~堅物上司の好きな人~
「顔、真っ赤」
からかうように言われ、さらに顔が熱くなる。冷静にしていたつもりでいたのに、バレバレだったんだ。余計に恥ずかしい……!
「いちいち照れるな。この前は、もっとすごいことしただろ」
「なっ……!」
いきなりブローを打たれ、声を詰まらせる、
もっとすごいことって……! 今までその話題に触れても来なかったのに。どうして急に……しかもこんな場所で。
「面白いな、倉田は。あわあわしすぎだ」
「あわあわしますよ!」
長年片想いしている人としちゃったんだ。動揺するなって方が無理! そう、心の中で抗議してみる。
「もう簡単について行くなよ。どうしても顔を出さないといけないって時は、絶対に俺に相談して」
「え? どうしてですか?」
思ってもいなかった発言に、ポカンとしてしまう。過保護というか、まるで恋人を心配する彼氏みたいな言い方だったから。
ぼけっとしていると、ピッとおでこを指で弾かれた。
「いっ……た! 何するんですか!」
「バカ。お前が心配だからに決まってるだろ」
「ば、バカって……」
新堂さんの思考が全然読めない。心配って、それは部下として? それとも……。