叶わない恋の秘めごと~堅物上司の好きな人~
あざ笑うように言われ、かぁっと顔が熱くなった。そんな風に見られていたんだと思うと、恥ずかしくなる。どれも誤解だ。好きで今日の飲み会に参加したわけじゃないのだから。
仲野くんに、男ばかりだと虚しいからと頼まれただけ。ただ横に座っていてくれたらいいと言われたから行ったのに、まるで男漁りが目的かのような口ぶりに歯がゆくなる。しかも肝心の仲野くんはいないし。
でも男性五人の中に女性一人じゃそう取られても仕方ないってこと、理解しておくべきだった。
「すみません、私帰ります」
肩に乗せられていた手を振り払い、駆けだそうとする。だけどすぐに手を取られてしまった。
「そんな態度取っていいの? 俺、君の会社と深い関係だってわかってるよね?」
ついには脅しをかけ始めた。どうしよう。私のせいで会社に迷惑をかけることになるかもしれない。