叶わない恋の秘めごと~堅物上司の好きな人~
「あれ? バレてないとでも思ってた? いつもうっとりした目で新堂のこと見てるじゃん。バレバレだって」
可笑しそうに笑う清家さんだが、私は全然笑えない。いつから知ってたの? だいたいうっとりって。私、そんな顔してたの?
「白状しちゃいなよ。俺を味方に付けておいた方が何かと得だよ?」
澄ました顔で見下ろし、清家さんは私が頷くのを待っている様子。まさか清家さんにバレていたなんて。ずっとひた隠しにしてきたのに。自分がそんなにわかりやすい人間だったとは思はなかった。もうここは観念するしかない。
「……清家さん想像通りです」
「やっぱり! ていうか、乙葉ちゃん可愛~! 顔真っ赤だし! そっかぁ、やっぱりそうか。心配しないで、お兄さんが協力してあげるから」
背中を軽く叩かれ「うっ」と声が漏れる。どうしてそんなに清家さんが嬉しそうなんだろう?
「おはよー。……って、二人朝から何してんの?」
清家さんに「あいつのどこが好きなの?」と尋問されていると、眠そうな仲野くんが入ってきた。
「あ、おはよ。仲野くん」
「乙葉ちゃん、顔真っ赤だけど大丈夫? 熱でもあるの?」
「な、ないない。平気だから」