叶わない恋の秘めごと~堅物上司の好きな人~

来週会ったら、きちんと新堂さんに告白しよう。彼に好きな人がいるっていうことも、私とは責任感で付き合ってくれているっていうことも全部わかっているけれど、自分の気持ちはきちんと伝えたい。

「たぶん振られと思うけど、その時は慰めてね」
「何今から弱気になってんのよ!」

里穂に笑い飛ばされ、どこか心が軽くなった気がした。
 
それから二人で街へと出た。里穂がよく行くショップに案内してもらい、あーでもないこうでもないと言いながら、試着室を出たり入ったりを繰り返した。 

全身コーディネートしてもらい買い物を終えた頃には、日がすっかり沈んでいた。

「里穂、今日はありがとう。一日付き合ってくれて」
「何言ってんのよ。親友のためじゃない。頑張ってね!」

里穂の笑顔を前に小さくうなずく。

来週のデートプランは立てた。洋服だって見立ててもらった。後はその時が来るのを待つだけ。

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