執着心強めな警視正はカタブツ政略妻を激愛で逃がさない
迷っている間にそっと唇が重なって、腕の力が抜けた。哉明の優しい口づけに、がちがちに強張っていた体が弛緩していくのを感じる。

勢いのまま首がかくんとうしろに倒れて、気づけばソファに転がされていた。

覆い被さる彼の獰猛な表情に呼応して、体温が上がっていく。

「この服はずるいな。脱がせたくなる」

哉明の手が肩に伸びてきて、カーディガンをゆっくりと下ろしていく。

タンクトップから細くて白い腕が覗いた。哉明はその腕を握り込み、ゆっくりと撫で上げる。

高すぎる体温が、美都の素肌に直接流れ込んできた。

「そんな……普通の服です」

「普段露出をしないお前が肩を出してたら、嫌でも目がいく」

「出してません、ちゃんと上、羽織ってましたし」

「肩を動かすたびに肌がちらちら見えてんだよ。まったく、隙だらけだなお前は」

肩口に哉明が顔を近づける。じわりとした唇の感触が、肌の上で遊ぶように動いている。

熱が、美都の体の中で大きく膨らんでいく。

「その格好で俺以外の男に会うなよ」

突然鋭い声で念を押す。哉明はたまに別人のような顔をするのでドキリとさせられる。

< 115 / 257 >

この作品をシェア

pagetop