執着心強めな警視正はカタブツ政略妻を激愛で逃がさない
体の感度がおかしくなり、少し触れられただけでびりびりして、意識が飛んでいきそうだ。

「どうもしなくていい。愉しんでろ」

この状況を愉しむなんて無理だ。そう思いながらもいつの間にか足の力が抜け、彼の指先の動きに合わせて体が揺れていた。

興奮から涙が溢れてきて、ゆっくりと目を開けると、にじむ視界の中、猛々しい目がじっと美都を観察し続けていて。

「そんな不安そうな顔、してくれるなよ。信じて目を瞑っておけ」

その言葉に従った途端、美都の体はあっという間に感極まってしまった。

哉明はまだまだ終わらせるつもりはないようで、蕩けてくたくたになったその身を抱き上げ、これからと言わんばかりに体を押しつける。

膨れ上がった強欲を突き立てられ、美都は喉の奥から掠れた吐息が漏れた。

すべてが終わる頃には、眠気のような眩暈のようなふわふわとした感覚に包まれていて、今度こそ深く目を閉じた。




キスで目を覚ました。

意識が途切れる前はリビングにいたはずなのに、いつの間にかベッドの上で、薄手の毛布がかけられている。

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