離縁前提の結婚ですが、冷徹上司に甘く不埒に愛でられています〜after storyハネムーン編〜
「そっか……、残念だな」
だが、斗真君はとても聞き分けが良く大人だ。
やきもち……いやいや、きちんと状況を説明した千秋さんの言葉を理解したらしく、頷いてくれる。
さすが、完全無欠の永斗さんと、真面目な来美さんの息子さんである。
「――なら大人になってからならいい?」
しばし考えたあとに、斗真君から突然の提案をされた。
お、おとな……?
私も千秋さんもキョトンとする。
「大人になって、芽依ちゃんをお嫁さんにもらったら、いっぱいお泊りしていいよね?」
千秋さんの背後でピシャン! ゴロゴロ! と派手な雷雨の嵐が見えたような気がした。
そして、頭からから、すう……と魂が抜けていくような幻想が見えると、会長と永斗社長が声を上げて笑いだした。
「ははは!」
「くくく……!」
斗真君の無邪気な質問は攻撃力もダメージも抜群だ。
千秋さんのHPは即座にゼロになった。